【山田温泉 大湯】木造空間の極上湯

長野県

多くの文化人に愛された名湯

今回の入湯は長野県高山村の山田温泉です。8月中旬に訪問しました。
高山村にはいくつもの温泉が湧いていますが今回は前日に泊まった宿のオーナーに聴いたおすすめの場所です。
外観は神社の社のようです。
古い建物のように見えますがまだ築35年程とのこと。

横からの写真
外の足湯スペース


温泉としては200年の歴史を持ち小林一茶や森鷗外、与謝野晶子など多くの文化人に愛された名湯です。

小林一茶の句の石碑

自販機で日帰り入浴料の400円を自販機で払い脱衣所へ向かいます。

浴室の扉を開けると目に飛び込んできたのが木造の素晴らしい空間。
おーっ、これは美しい。全てが木造で目から癒される空間です。
見るだけで訪れた価値があります。


天井も高く湯気を逃がす造りとなっています。
浴槽は2つ。
大きい方が熱湯44℃、小さい方がぬる湯40℃です。
熱湯は2か所の湯口からコンコンと流れ出ています。


浴槽は檜造りで温泉成分はきれいに掃除がされていました。
お湯は無色透明ですが浴槽の中は多くの湯の花が舞っています。
写真では分かりづらいですが透明度が高く感じました。
お湯はさらっとしており臭いはわずかなものでした。

泉質:塩化物泉 ㏗7.1

まずは熱湯にと思い足を入れましたが熱すぎて入れなかったのでぬる湯に入りました。
やはりこれくらいの温度が好きです。
適度に日が差し込んでくるこの木造空間の温泉に浸かっているとリラックスできること間違いなし。
このさらりとした湯に浸かっていると癒されます。

後で受付の方に聞いたらぬる湯で身体をなじませてから熱湯に入るのが基本とのこと。
奥が洗い場となっていますが蛇口はなく湯がダムのように堰き止められている非常に珍しい構造になっています。

総評

まず建物自体が素敵すぎる。自治体が運営している建物に思えません。
洗い場には鏡もない蛇口もない木の空間。金属を極限に無くしたシンプルで気持ちのいい空間です。
長年使い込まれた檜の浴槽とそれを取り囲む木の空間の景色がとても落ち着きました。
地元の常連さんのために朝6時から営業しており、愛されている存在であることがうかがえます。
また浸かりに行きたいと思える温泉。

素晴らしい温泉との出会いに感謝!

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